しかし妻が本気で傷ついているときに冗談を言われると、「軽く扱われた」と感じることがあります。
まずは真剣に気持ちを聞きます。
冗談は、妻の気持ちが落ち着いてからでも遅くありません。
物を買って済ませようとする
ケーキや花、プレゼントを買うことで、妻の機嫌を直そうとすることもあるでしょう。
妻が喜ぶ場合もあります。
ただし、言葉がないまま物だけ渡すと、問題をごまかされたように感じることがあります。
「最近、負担をかけていたと思う。気づけなくてごめん」
という言葉が先に必要です。
プレゼントは、気持ちを伝えたあとに添えるものと考えましょう。
妻が不機嫌なので自分も不機嫌になる
妻の態度に傷つき、夫も口をきかなくなることがあります。
しかし、お互いに不機嫌な態度を続けると、どちらからも話しかけにくくなります。
夫が我慢し続ける必要はありません。
ただ、無言で張り合うのではなく、
「今の態度が続くと、自分もつらい」
「落ち着いたら話したい」
と、自分の気持ちを言葉で伝えましょう。
妻が不機嫌なときの接し方
最初に妻の様子を言葉にする
妻が不機嫌そうなときは、いきなり理由を問い詰めないようにします。
まずは、見えている様子をやわらかく伝えます。
「今日は少し疲れているように見えるけど、大丈夫?」
「何か気になることがありそうに感じる」
「今、話せそう?」
妻の気持ちを決めつけず、話すかどうかを本人に選んでもらう聞き方です。
先に「聞く姿勢」を伝える
妻が以前、話しても反論された経験があると、本音を言いにくくなります。
そこで、先に聞く姿勢を言葉にしましょう。
「言い訳せずに聞きたい」
「今すぐ答えを出さなくていいから、どう感じているか教えてほしい」
「自分に気づけていないことがあるなら、ちゃんと知りたい」
この一言があると、妻は少し話しやすくなります。
妻の気持ちを言葉で受け止める
妻が話し始めたら、正しいかどうかを判断する前に受け止めます。
「そんなふうに感じていたんだね」
「寂しかったんだね」
「一人で抱えていたんだね」
「話してくれてありがとう」
妻が求めているのは、自分の言い分がすべて認められることではありません。
自分の気持ちをわかろうとしてもらえることです。
夫が違う考えを持っている場合も、まずは妻の話を最後まで聞いてから伝えましょう。
謝るときは具体的に伝える
妻が何に傷ついたのかわかったら、具体的に謝ります。
「何か悪かったならごめん」
では、何を理解したのか伝わりません。
「話しかけてくれていたのに、スマートフォンを見たまま返事をしてごめん」
「家のことを任せたまま、自分だけ休んでいたね」
「寂しいと言っていたのに、真剣に聞けていなかった」
このように伝えると、妻は自分の気持ちが届いたと感じやすくなります。
どうしてほしいかを確認する
気持ちを聞いたあと、夫だけで解決策を決めないようにします。
「今は話を聞いてほしい?」
「何か自分にしてほしいことはある?」
「一緒に考えたほうがいい?」
妻が求めていることは、そのときによって違います。
話を聞いてほしい日もあれば、一人にしてほしい日もあります。
言葉で確認することで、よかれと思った行動のすれ違いを減らせます。
言葉を伝えてから行動する
妻の負担を減らす行動も大切です。
ただし、無言で動くのではなく、気持ちを言葉にしてから行動します。
「最近、家のことを任せすぎていたね。今日は自分が夕食の片づけまでやる」
「疲れているのに気づけなくてごめん。今夜は子どものことを任せて」
「二人で話す時間が減っていたね。今週、少しゆっくり話したい」
言葉があることで、妻は夫が何を理解して動いているのかがわかります。
行動だけではなく、「気持ちが伝わった」という実感が大切です。
妻が「別に」と言ったときはどうする?
妻に声をかけても、「別に」「何でもない」と返されることがあります。
そのときは、無理に聞き出す必要はありません。
「わかった。今は話したくないんだね」
「話せるようになったら聞かせてほしい」
と伝え、一度引きます。
ただし、そのまま何日も放置するのではなく、落ち着いた時間にもう一度声をかけます。
「昨日、何か気になっているように見えたけど、今なら話せそう?」
と聞いてみてください。
妻が話さないことを責めず、いつでも聞く姿勢を示すことが大切です。
妻の不機嫌に夫が振り回されすぎないために
妻に寄り添うことは大切です。
しかし、夫が常に妻の顔色をうかがう状態になると、夫婦の関係は苦しくなります。
妻が不機嫌になるたびに、夫がすべて自分の責任だと思う必要はありません。
妻の気持ちを聞く。
自分にできることは見直す。
傷つく態度には、自分の気持ちも伝える。
この三つを分けて考えましょう。
無視や強い言葉が続く場合は、
「怒っていることは聞きたい。ただ、何も話してもらえないまま責められるとつらい」
と伝えて構いません。
妻の気持ちも、夫の気持ちも大切です。
どちらか一方だけが我慢する関係にしないことが必要です。
今日からできること
妻が不機嫌そうなときは、「何で怒っているの?」と聞く代わりに、次のように声をかけてみてください。
「何か気になることがありそうに見える。今、話せそう?」
妻が話してくれたら、すぐに解決策を出さず、
「そう感じていたんだね」
と最初に受け止めます。
そして最後に、
「今は話を聞くのと、何かするのと、どちらがいい?」
と確認してみましょう。
妻の機嫌を直すことよりも、気持ちを安心して言葉にできる関係をつくることが大切です。

