「妻と二人で過ごす時間がない」
「家には一緒にいるのに、ゆっくり話せていない」
「子どもが生まれてから、夫婦だけの時間がなくなった」
このように感じていませんか。
仕事や家事、育児に追われていると、夫婦の時間は後回しになりがちです。
二人で出かけたいと思っても、予定が合わない。
家で話そうとしても、どちらかが疲れている。
気づけば、会話は子どもや家事の連絡ばかりになっている。
その状態が続くと、同じ家で暮らしていても、心の距離を感じることがあります。
ただし、夫婦の時間を作るために、毎週デートをしたり、長時間出かけたりする必要はありません。
大切なのは、時間の長さよりも、妻に関心を向けて過ごすことです。
短い時間でも、言葉を交わし、互いの気持ちを知ることができれば、夫婦の時間になります。
この記事では、妻との時間が減る理由と、忙しい毎日の中で無理なく夫婦の時間を作る方法を紹介します。
一緒にいる時間と夫婦の時間は同じではない
妻と毎日同じ家で過ごしていても、夫婦の時間があるとは限りません。
夫はスマートフォンを見ている。
妻は家事をしている。
子どもが近くにいる。
テレビを見ながら、必要なことだけを話す。
同じ空間にはいても、互いに気持ちを向けていなければ、夫婦として過ごしている実感は持ちにくくなります。
夫婦の時間とは、二人だけで出かけることだけではありません。
目を見て話す。
相手の一日を聞く。
一緒に笑う。
気持ちを言葉にする。
短くても、互いに関心を向けて過ごせる時間が、心の距離を縮めます。
まずは「まとまった時間を作らなければ」と考えすぎないことが大切です。
妻と二人の時間がなくなる主な理由
仕事や家事、育児が優先されている
夫婦の時間が減る大きな理由は、毎日の忙しさです。
仕事が終わる時間が遅い。
帰宅後も家事や育児が残っている。
子どもを寝かしつけるうちに、どちらかが眠ってしまう。
二人で話す時間を作りたいと思っていても、生活を回すことで一日が終わります。
夫婦の時間がなくなったのは、互いへの愛情がないからとは限りません。
余裕がなく、優先順位が下がっているだけの場合もあります。
家事や育児の負担が偏っている
夫が妻との時間を作りたいと思っても、妻に家事や育児の負担が偏っていれば、ゆっくり過ごす余裕はありません。
夫が「一緒に映画を見よう」と誘っても、妻の頭の中では、
洗濯物をたたまなければならない。
明日の準備をしなければならない。
子どもの持ち物を確認しなければならない。
と考えているかもしれません。
夫婦の時間を作るには、時間だけを空けるのではなく、妻が抱えている負担を二人で減らすことが必要です。
ただし、無言で家事を始めるだけでは、夫の意図が伝わらないことがあります。
「二人でゆっくり話す時間を作りたいから、今日は片づけを自分が担当するね」
と、言葉を添えて行動しましょう。
二人で何をすればよいかわからない
子どもが生まれる前は、自然に出かけたり話したりしていた夫婦でも、時間が空くと何をすればよいかわからなくなることがあります。
久しぶりに二人きりになると、会話が続かない。
どこへ行きたいか思いつかない。
結局、それぞれスマートフォンを見て終わる。
このような状態は珍しくありません。
夫婦の時間が減っていた期間が長いほど、最初はぎこちなく感じるものです。
以前のように楽しく過ごそうと力を入れすぎず、短くて気楽な時間から始めましょう。
妻が夫婦の時間を求めていないように見える
夫が誘っても、妻が乗り気ではないことがあります。
「疲れているから今日はいい」
「家でゆっくりしたい」
「わざわざ出かけなくてもいい」
と言われると、夫は拒まれたように感じるかもしれません。
ただ、妻は夫と過ごしたくないのではなく、外出する体力がない可能性もあります。
また、普段の会話や気づかいが少ない状態で急に誘われると、戸惑う場合もあります。
「せっかく誘ったのに」と責めるのではなく、
「今はどんな過ごし方なら楽?」
と聞いてみてください。
妻にとって心地よい時間を一緒に探すことが大切です。
夫婦の時間を作ることが特別な予定になっている
夫婦の時間というと、デートや旅行を思い浮かべる人もいるでしょう。
しかし、特別な予定だけを夫婦の時間と考えると、忙しい時期には何もできなくなります。
外食する。
旅行へ行く。
記念日を祝う。
こうした時間も大切です。
ただ、日常の中に短い夫婦時間がなければ、特別な日だけで心の距離を保つのは難しくなります。
普段の生活に、小さな時間を組み込むことが必要です。
妻と二人の時間を作る前に大切なこと
まず妻の気持ちを言葉で聞く
夫婦の時間を増やしたいと思ったら、夫だけで予定を決めないようにします。
妻にとっては、二人の時間より、一人で休む時間が必要な時期もあります。
そこで、まずは言葉で聞いてみましょう。
「最近、二人で話す時間が少ないけれど、どう感じている?」
「少し夫婦の時間を作りたいと思っているけど、どんな過ごし方がいい?」
「外に出るのと、家でゆっくりするのなら、どちらが楽?」
妻の希望を確認することで、よかれと思った予定のすれ違いを減らせます。
夫婦の時間を作りたい理由を伝える
何も言わずに突然デートへ誘うと、妻は戸惑うことがあります。
機嫌を取ろうとしているのか。
何か隠していることがあるのか。
急にどうしたのだろう。
そのように感じる場合もあります。
まずは、
「最近、生活の話ばかりで、ゆっくり話せていないのが寂しい」
「妻のことをもっと知る時間を作りたい」
「夫婦として過ごす時間を大切にしたい」
と伝えましょう。
理由が言葉で伝わると、妻も夫の気持ちを受け取りやすくなります。
妻の負担を減らしてから時間を作る
妻に余裕がない状態で、「二人の時間を作ろう」と言っても負担になることがあります。
まずは、夫婦の時間を作るために必要な準備を二人で考えます。
子どもの寝かしつけを夫が担当する。
食後の片づけを夫が引き受ける。
翌日の準備を一緒に終わらせる。
実家や一時保育など、頼れる人やサービスを検討する。
大切なのは、妻に準備を任せないことです。
夫婦の時間を提案した夫が、時間を作るための負担も一緒に担いましょう。
無理なく夫婦の時間を作る7つの方法
1.一日10分だけ話す時間を作る
最初から長い時間を取る必要はありません。
一日10分だけ、二人で話す時間を作ってみましょう。
子どもが寝たあと。
食後のお茶の時間。
寝る前の短い時間。
その間は、できればスマートフォンやテレビを止めます。
話す内容は、重い話でなくて構いません。
「今日はどんな一日だった?」
「最近、うれしかったことはある?」
「今、何か楽しみにしていることはある?」
生活の連絡ではなく、互いの気持ちがわかる話をします。
毎日が難しければ、週に数回でも構いません。
続けやすい形を選びましょう。
2.一緒にお茶や食事を楽しむ
夫婦の時間を作るために、特別な場所へ出かける必要はありません。
家で一緒にコーヒーを飲む。
子どもが寝たあとにお菓子を食べる。
休日の朝に少しゆっくり朝食を取る。
食事や飲み物があると、会話のきっかけを作りやすくなります。
ただし、妻に準備を任せないことが大切です。
「今日は自分がお茶を入れるから、一緒に少し話さない?」
と声をかけてみてください。
3.短い散歩をする
家の中では、家事やスマートフォンが気になり、落ち着いて話せないことがあります。
そのようなときは、近所を少し歩く方法があります。
並んで歩くと、向かい合って話すよりも気持ちを話しやすい人もいます。
10分から20分ほどでも構いません。
買い物のついでに歩く。
夕食後に近所を一周する。
休日に飲み物を買いに行く。
特別な目的がなくても、二人で歩く時間が会話のきっかけになります。
4.一緒に家事をする
家事は夫婦の時間ではないと思うかもしれません。
しかし、一緒に作業しながら話すことで、自然な会話が生まれることがあります。
二人で料理をする。
洗濯物をたたむ。
食後の片づけを一緒にする。
買い物へ行く。
ただし、妻が指示を出し、夫が手伝うだけでは、妻の負担が増える場合があります。
「何をすればいい?」とすべて聞くのではなく、自分でできる部分を担当しましょう。
また、
「今日は一緒に片づけながら、少し話したい」
と伝えることで、夫婦の時間としての意図も伝わります。
5.月に一度、小さな予定を入れる
毎週のデートが難しくても、月に一度なら予定を立てやすい場合があります。
近所のカフェへ行く。
少し遠くまで買い物へ行く。
家で好きな映画を見る。
二人で昼食を食べる。
大切なのは、夫だけで内容を決めないことです。
「来月、二人で少し過ごすなら何をしたい?」
と妻に聞き、一緒に決めます。
妻が外出より休息を望んでいるなら、家で過ごす予定でも構いません。
6.妻が話していたことを予定に取り入れる
妻が以前、行きたい場所や食べたい物について話していたら、覚えておきましょう。
「前に行ってみたいと言っていたお店、今度一緒に行かない?」
「見たいと言っていた映画、家で一緒に見ようか?」
と誘います。
妻の話を覚えていたこと自体が、関心を持っているというメッセージになります。
ただし、予定を押しつけず、
「今も行きたいと思っている?」
と確認しましょう。
7.何もしない時間も一緒に過ごす
夫婦の時間だからといって、常に会話を続ける必要はありません。
同じ部屋で音楽を聞く。
一緒にテレビを見る。
並んで本を読む。
ゆっくり飲み物を飲む。
言葉が少なくても、二人が安心して過ごせるなら、十分に夫婦の時間です。
ただし、夫婦の時間を作ったつもりで、夫だけがスマートフォンに集中していては、妻は一緒にいると感じにくいでしょう。
短い時間でも、相手に意識を向けることが大切です。
夫婦の時間を作るときに避けたいこと
妻の予定を確認せずに決める
妻を喜ばせようとして、夫がすべての予定を決めることがあります。
しかし妻には、ほかに済ませたいことや休みたい気持ちがあるかもしれません。
突然予定を伝えられると、負担になる場合もあります。
「今度の休日、二人で過ごしたいけれど、予定はどう?」
と先に確認しましょう。
サプライズが好きな妻もいますが、日頃から妻の好みを知っていることが前提です。
時間を作ったことへの見返りを求める
夫婦の時間を作ったあとに、
「せっかく予定を空けたのに」
「もっと楽しそうにしてほしかった」
「これで関係がよくなるだろう」
と反応を求めるのは避けましょう。
妻が疲れていれば、すぐに明るくなれないこともあります。
夫婦の時間は、妻の機嫌を直すためのものではありません。
二人が互いを知り、安心して過ごすための時間です。
重い話し合いだけをする
二人の時間を作るたびに、夫婦関係の問題を話し合うと、妻がその時間を負担に感じることがあります。
必要な話し合いは大切です。
ただし、楽しい話や何気ない会話も同じように必要です。
最近見たもの。
食べたいもの。
行ってみたい場所。
昔の思い出。
これから楽しみにしていること。
問題を解決する時間だけでなく、一緒に楽しむ時間も作りましょう。
すぐに触れ合いや夫婦生活につなげようとする
二人の時間を作ったからといって、妻が体の触れ合いを望んでいるとは限りません。
会話やデートのたびに夫婦生活を求められると、妻が二人の時間を避けるようになることもあります。
まずは、安心して過ごせることを大切にします。
手をつなぐことや抱きしめることも、妻の気持ちや反応を確認しながら行いましょう。
夫婦の時間を、体の関係のための準備にしないことが大切です。
妻が二人の時間を嫌がるときはどうする?
妻を誘っても、断られることがあります。
そのときに、
「自分とは一緒にいたくないの?」
「夫婦なのにおかしい」
と責めるのは避けましょう。
まずは妻の理由を聞きます。
「疲れている?」
「今は一人で休むほうが必要?」
「どんな過ごし方なら負担にならない?」
妻が夫婦の時間を拒んでいるのではなく、外出や長い会話に疲れているだけかもしれません。
また、これまでの不満が残っていて、二人で過ごす気持ちになれない場合もあります。
そのときは、予定を増やす前に、
「今まで気づけていなかったことがあるなら聞きたい」
と伝え、妻の気持ちを言葉で受け止めることが先です。
二人の時間が取れない時期もある
仕事が忙しい。
子どもが小さい。
家族の体調が安定しない。
介護や家庭の事情がある。
このような時期は、夫婦だけの時間を作るのが難しいこともあります。
できないことを責め合う必要はありません。
長い時間が取れなくても、
「今日もお疲れさま」
「最近ゆっくり話せていないけれど、大切に思っている」
「落ち着いたら二人で過ごしたいね」
と言葉で伝えることはできます。
忙しいときほど、気持ちを言葉にしておくことが大切です。
時間がないから関係が悪くなるのではありません。
時間がない中で、互いへの関心が見えなくなると、心の距離が広がりやすくなります。
夫婦の時間が増えているサイン
夫婦の時間が持てるようになると、小さな変化が表れます。
生活の連絡以外の会話が増える。
妻から出来事を話してくれるようになる。
一緒に笑う時間が増える。
次に何をしたいか、自然に話せるようになる。
二人でいても、気を使いすぎなくなる。
大切なのは、デートの回数ではありません。
妻と夫が、互いに関心を向ける時間が増えているかどうかです。
今日からできること
まず、妻に次のように伝えてみてください。
「最近、家には一緒にいるけれど、夫婦としてゆっくり話せていない気がする。短くても二人で過ごす時間を作りたいと思っている」
そのうえで、
「外に出るのと、家でゆっくりするのなら、どちらがいい?」
と妻の希望を聞きます。
最初は、10分だけでも構いません。
スマートフォンを置き、一緒にお茶を飲みながら、
「今日はどんな一日だった?」
と聞いてみてください。
夫婦の時間は、長さや特別さで決まるものではありません。
互いに関心を向け、気持ちを言葉にできる時間を少しずつ増やすことが、心の距離を縮める一歩になります。
